ビットコイン投資のブログなのに、なぜか私のブログ記事の人気一位~五位までがすべてEthereum関連記事ばかりです。まあ、ビットコインが暗号通貨の基軸通貨であることには変わりないので、今回もEthereumの記事を続行します。

先日、Ethminerを使ったGPUマイニングの記事を書きましたが、もっとハッシュレートを上げたーい。でもGPU増設はちょっと・・・
という方のために、追加のソフトウェアの導入でハッシュレートが10%~20%程度改善する手法について説明します。

例によって、私が利用しているマイニングプールの紹介からです。

Dwarfpoolを使ったプールマイニングについての解説です。
英語サイトですが、じっくり読めばわかるはずです。


前回までのEthminerを使用したマイニングができていることを前提として話をすすめます。

今回導入するのは、こちら。

Stratum Proxy v0.0.4
Failoverにも対応しており、メインのマイニングプールが止まっていた場合、サブのプールに切り替えてマイニングが継続できるようになった優れもの。
ローカルPCがキャッシュの役目を果たしてくれるため、ハッシュレートが最大で20%程度改善されます。

それでは、早速導入手順について説明していきます。
※例によってWindows版での説明がメインとなります、LinuxやMacOSの方申し訳ありませんが自力で解決をお願いします。

まずは、Stratum Proxy v0.0.4をダウンロードします。(以下のリンクはDwarfPoolに最適化したバージョンです)
Stratum Proxy v0.0.4 windows with Failover

ダウンロードが終わったらzipファイルを解凍します。
解凍したフォルダ内のeth-proxy.confをテキストエディタで開きます。
変更箇所は3カ所です。
27行目:# Coin address where money goesを変更します
WALLET = ”0xで始まるあなたのETHウォレットのアドレス”

38行目:# Main poolを変更します
POOL_HOST = "eth-hk.dwarfpool.com"

香港のサーバが一番早いと思いますが、念のため以下のサーバからpingの応答が一番早いサーバを設定してください。
EU-Server: eth-eu.dwarfpool.com (France)
US-Server: eth-us.dwarfpool.com (Montreal,Canada)
RU-Server: eth-ru.dwarfpool.com (Moscow)
HK-Server: eth-hk.dwarfpool.com (Hong-Kong)

43行目:# Failover poolを必要に応じて変更します
POOL_HOST_FAILOVER = "eth-us.dwarpool.com”

Main poolがダウンしているときに切り替える予備サーバですので、2番目に応答が早いサーバを設定してください。

以上で設定終了です。

念のため、DAGファイルを削除しておきます。
Windowsキー+Rキーを押して以下を入力してください。
%APPDATA%\..\Ethash
上記フォルダ内のファイルをすべて削除してください。

次に解凍したフォルダ内のeth-proxy.exeを起動します。
最初に表示される、Walletアドレスおよびプールホストが正しく設定した値が表示されることを確認してください。
これで、Stratum Proxyの導入はお終いです。
python等は全く必要がありませんので、ダウンロード不要です。簡単ですね。
英語サイトの説明では、pythonを導入する手順が書かれていますが、上記再度からダウンロードしたものを使えば、直接eth-proxy.exeを起動するだけです。

次に、Ethminerの起動バッチファイルをstratum proxyを使用するように書き換えます。
前回直接起動したバッチファイルは念のため保存しておくことにします。

・AMDの方
ethminer-opencl-0.9.41フォルダ配下の以下のバッチファイルをテキストエディタで開きます。
ethpool-ocl.bat
開いたら、中身をガッツリ消して、以下の内容に書き換えてください。

setx GPU_MAX_ALLOC_PERCENT 100
setx GPU_USE_SYNC_OBJECTS 1
setx GPU_MAX_HEAP_SIZE 100
setx GPU_SINGLE_ALLOC_PERCENT 100           ※VRAM 2GBのGPUの場合これがないとエラーになります。


ethminer.exe --farm-recheck 200 -G -F http://127.0.0.1:8080/rig --opencl-device 1 --cl-local-work 128 --cl-global-work 8192

--open-device 1は、複数毎のGPUを刺した時に、1枚しか使用しないため、削除してください。
 

rigというのは、workerネームです。2台以上のPCから実行する場合、Vardiffを最適化するためにworkerを分ける必要があります。
2台目がある方は、rig1等の名前にして重複を避ければOKです。

書き換え後は、ethpool-ocl.batを起動してください。

・NVIDIAの方
ethminer-cuda-0.9.41フォルダ配下の以下のバッチファイルをテキストエディタで開きます。
ethpool-cuda.batn
開いたら、中身をガッツリ消して、以下の内容に書き換えてください。
ethminer.exe --farm-recheck 200 -U --gpu-batch-size 20 -F http://127.0.0.1:8080/rig

書き換え後は、ethpool-cuda.batを起動してください。

正しく起動できたら、以下のコマンドプロンプトに以下のようなメッセージが表示されます。
直接起動時と表示される内容はほとんど同じですが、画面を流れるメッセージ表示スピードが体感で倍以上違うと思います。
ethminerproxy

 ちなみに、直接起動したときの画面がこちら。
 ハッシュレートが上がっていることと、応答速度が7倍程度になっているのがわかると思います。

 ethminer

 以上で説明を終わります。
NVIDIA製の方は、以前はGeForceシリーズのGPUも持っていたのですが、現在はすべてAMD製に統一してしまったため、実際の動作検証を行うことができません。
不具合等あれば、指摘していただければ、記事に反映したいと思います。

後に続く方の助けになれば幸いです。